アフロディーテ Pink Floydの早朝練習/ヒリュウのメモ

　「2日目の早朝、Pink Floyd はステージでリハーサルをしていて、その演奏が本番よりも素晴しかったそうです。早朝ならきっと霧が濃かったことでしょう。それを目撃できたラッキーな人は、野宿して 1日目のチケットで 2日目も見たズルい人だけのようです。」

　これを教えてくれたのは、1972年東京公演初日の夜、渋谷の焼鳥屋で一緒にコンサートを見にいった友人と感慨深く語っていたら、話に乗ってきた隣席したカメラマンの方です。その方はフラワー・トラベリン・バンドのローディー兼カメラマンで、71年の時は記者会見も見物したと言っていました。そこでかなりすごい話をいっぱい聞きましたが、殆ど忘れました(泣)。
　その71年の記者会見ですが、えーと、「記者が次に挙げるバンドにコメントを」と言ってプログレ系をどんどん並べたけど、フロイドは人さし指を横に振るだけで、さもコメントすらを口にしたくないという態度だったようです。私はムーディー・ブルースの名前以外は忘れましたけれど。しかし「ソフトマシーンは？」と尋ねられた時だけ、肯定的なコメントを口にしたそうです。・・・で、すぐに私はソフトマシーンを買いました(笑)。そのカメラマンへのお礼に、同じ月(フロイドと同じ会場)のフラワー・トラベリン・バンドのコンサートにも行きました。

　以上、今井壮之助さんからいただいたお話です。たぶん霧深かっただろう早朝の会場で、Pink Floyd の演奏を聞くことが出来たなんて羨ましいですね。それにしても何の曲を演ったのでしょうか。なんとなく「エコーズ」っていう気がしますけど。(勝手な想像)
ところで今井さんが行かれたフラワー・トラベリン・バンドのコンサートは 3月18日に東京都体育館で開催されたもので、カナダから帰ってきた彼らの帰国凱旋コンサートです。
　今井さん、貴重なお話をいただき、どうも有り難うございました。