ワンステップ・フェスティバル/加藤新吾さんの想い出

[郡山に引っ越してきた]
　'74 ワンステップ・フェスティバルがどんなものだったのか、このHPを見て初めて判りました。実は、自分は父親の仕事の都合で東京から引っ越し、70～77年の間、福島県郡山市の開成山公園のそばに住んでいたのでありました。
　当時小学校3年の私には、沢田研二くらいしか判らなかったし、沢田研二の出た次の日はテレビニュースでその映像が流れ(おぼろげな記憶ですがインディアンのかっこうをしていたような・・・)、毎晩、大音量がガンガン聞こえてきて、大人たちは眉をひそめてました。後に洋楽を聞くようになって「へぇーあの時オノ・ヨーコも来てたんだー」なんてびっくりしましたが、リストを見るとほんとにすんごいメンツだったんですねー。

[ヒッピーに遊んでもらって]
　当時、学校ではヒッピーが沢山いる公園には、あまり行かないように・・・なんて言われてましたが、紙芝居をしてくれたロンゲでヒゲ面のヒッピーのお兄さんとか、われわれ子供たちは面白くて、毎日のように開成山のプールで泳いだあと彼らと遊んでもらってました。
　その中で、当時の映像によくあるマジカル・ミステリー・ツアーのバスのような塗装のバンでキャンプしているカップルがいて、その二人に同い年くらいの女の子がいたのです。彼女はインディアンの子のような格好をして、とってもませてましたね。彼女がはじめて恋に落ちたと思った女性のような・・・。また、母親のダブダブのオーバーオールの脇から見えていたノーブラのおっぱいは、初めて性への衝動をかきたてられました。

[ひと夏の夢]
　ワンステップ・フェスティバルというと、そんな記憶が(本筋とは違う思い出ですが)、思い出されます。ロックに酔ったお兄さんお姉さんだけではなく、周辺住民の子供たちにも、ひと夏の夢を与えてくれました・・・
このHPで実際の日程がわかり、おぼろげな思い出が、少しはっきりしたように思います。
(この原稿は加藤さんから頂いたメールを編集したものです。)

開成山公園の案内図

※ヒリュウより
　加藤さんどうも有り難うございました。外から郡山に来てコンサートをご覧になった方のお話を伺うことはタマにあるのですが、地元の方、それも当時子供だった方のお話をうかがえるのは貴重な事だと思います。
　ジュリーのインディアンの格好・・・たぶん酋長が頭に冠るような羽根で出来たやつだと思います。あとヒッピーに遊んでもらったお話や、初恋かなっていうお話、面白かったです。近所の子供たちもそれ相応、子供なりにワンステップで何かを体験し何かを感じているのですね。それはある意味、コンサートにはない"フェスティバル"ならではの醍醐味のひとつなのかもしれません。